TVの故障

昨日、母の部屋にあるTVが故障した。突然映らなくなり音すら出ない。

うちの母はこう言う。
「おいしいものを食べて、TV見ながら寝る…それが楽しみで仕方ない」
その楽しみが突如失われたのだから、その落胆ぶりは見てられないくらいだった。
「ええよこのままで。買い直すのも高いし、運ぶの大変やろ?」
言葉とは裏腹に、ものすごい残念そうなのがうかがい知れる。

ふと、昔おいらの部屋にあったTVを思い出した。

「直してみようか?」

TVの裏を開け、ホコリを掃除機で吸い出す。配線しなおしスイッチオン!
ブゥンと音を立て、TVから声が聞こえてくる。画面もちゃんと映ってる。

母の感謝の言葉と表情に、自分の知識が役に立って良かった…と、何か嬉しかった。


オチ? 無いよ。