計算してみた

こちら
アイフルが業務停止をくらったというお話。
こちら
その影響でグレーゾーン金利について問い合わせが増えてるというお話。
こちら
グレーゾーン金利について。

何%とか言われてもいまいちピンと来ないので、実際に数字で出してみることにした。
利息制限法
出資法
この2つによると、元本10万円未満は年率20%、元本10万円以上100万円未満は年率18%、元本100万円以上は年率15%となっていて、「みなし弁済」という利息制限法の例外規定を満たすと、出資法の上限金利つまり29.20%を適用できるらしい。
みなし弁済
このへんの適用されるケースについては今回はさておき。実際に消費者金融が提示してる年利と利息制限法の年利で返済していった場合の数字を出してみようか。年利だけ見たって実際にどれだけ支払うことになるのかよくわからんし。


大体提示してる年利が15%〜27%くらいっぽいので、最大の27%として計算しよう。
計算方法は現在の借入金×年利÷12ヶ月にて利子を月割りで計算、返済した翌月の借入額は元借入金+月額利子−返済額とする。
また、利息制限法において「〜円未満」とされているが、計算の便宜上「〜円以下」として計算している。つまり元本10万円以下は20%、元本10万円以上100万円以下は18%としている点はご容赦いただきたい。

借入10万円での初回月額利子
A:100000*0.27/12=2250円
B:100000*0.2/12=1667

10万程度なら月額利子に大きな差には無く見えるものの、支払利子額に割と大きな差が出る。

毎月1万円返済した場合完済までの支払利子
A:14583/12ヶ月
B:10802/12ヶ月

ここまでならあんまし変わらんじゃないかと思う人もいるかもね。

借入100万円での初回月額利子
A:1000000*0.27/12=27000円
B:1000000*0.18/12=15000円

なんか1.5倍ほど差があるんですけど…
仮にこれを毎月5万の返済で計算してみた。

毎月5万円返済した場合完済までの支払利子
A:430427円/30ヶ月
B:182827円/24ヶ月

返済までの期間は半年ほど、支払利子額なんて倍以上も差がついてるね。更に行ってみようかー

借入200万円での初回月額利子
A:2000000*0.27/12=45000円
B:2000000*0.15/12=25000円

利率も倍近いだけに利子額も倍近くあるね。仮にこれを毎月8万円の返済で計算してみた。

毎月8万円返済した場合完済までの支払利子
A:927362円/38ヶ月
B:388062円/31ヶ月

返済までの期間は半年以上の差ができて、支払利子額もえらいことになってるね。とりあえず10万円以上借りると返済期間は半年以上、支払利子額は倍以上取られることになるっぽいね。ちなみに某社で10万円借りて返済最少額でのみ支払続けた場合。

返済まで63ヶ月必要です
その間に84668円の利子を支払っています
合計支払額は184668円となります
全く同じ返済方法で利息制限法の年利だと55ヶ月で返済が完了しています
その間に61296円の利子を支払っています
合計支払額は161296円となります

50万で計算してみようか。

返済までに87ヶ月必要です
その間に782956円の利子を支払っています
合計支払額は1282956円となります
全く同じ返済方法で利息制限法の年利だと47ヶ月で返済が完了しています
その間に190860円の利子を支払っています
合計支払額は690860円となります

わあ、利子が4倍になってるっていうか借入額より利子のほうが高くなってるよ。毎月の返済額は○円で結構ですって、そりゃそれだけ儲けが出るならその額で結構ですよねっていうか、その額で支払い続けてくださいってなものでしょ…貸したお金が2.5倍にもなって戻ってくるんだから。


この計算結果は正確な数字を使っていない(実際には金融会社の提示する年利に小数点以下が含まれていたり、冒頭に書いたとおり計算しやすい値で試算している為)ので、参考程度で考えて下さい。
ただしほとんどズレは無いと思う。
これから借りようと考えている人、現在借りている人はこの数字を参考にもう一度考えることをお勧めする。